葬儀を終えると棺を乗せた霊柩車は火葬場に向かい、そこで火葬されます。火葬場に着くと、短いお経を頂き、最後のお別れをして棺は火葬炉に入れられます。
火葬炉に入れた後、1時間から2時間後に骨上げを行います。従来の火葬の温度に比べて最近の炉は非常に高温になっており、骨がボロボロになるほど燃焼されています。
骨上げは、関東では2人が一組になり、それぞれ1本の箸を使って焼骨を摘まみ上げて骨壺に入れます。関西では、各人が普通にお箸を使って焼骨を骨壺に入れます。この骨壺の大きさも、関西は関東に比べて容量が小さく、残った焼骨は火葬場で丁重に合祀されます。
直葬は、この火葬場での儀式のみが行われるもので、費用は格段に安く済ませる事が可能です。火葬は、葬儀の方式のいかんに関わらず、必ず行われるものです。
この火葬に纏わる大きな課題が、近年東京や大都市で生じています。それは火葬場が不足し、火葬場の予約が取れない為に、通夜葬儀が行えず何日も待つ必要が生じている事です。
今後団塊の世代の多くが死を迎えるであろう10~20年後は、この状態が一層深刻化する事が目に見えています。しかし火葬場はいわゆる迷惑施設とされ、増設する事も出来ません。
そんな時期が目前に迫っていますが、適当な施策が取られているとは言えず、混乱する事は必死と思われます。