大都市圏では火葬場不足が深刻化しています

葬儀が終わると家族・親族が火葬場に向かい、そこで最後のお別れをして、焼却炉に棺に入ったご遺体を入れ、1時間~2時間で焼骨となり、家族・親族の手によって焼骨を骨壺に納める骨上げを行います。焼骨になる1~2時間の時間を利用して食事を摂ると言う流れが一般的です。
かつては、土葬を行っていた地方もありますが、現在では法律で禁止されており、ご遺体はすべて葬儀の最後に火葬され、その焼骨を納骨・埋骨する事になっているので。
近年、高齢化が進み、亡くなられる方は右肩上がりで増加しており、人口が集中している大都市圏では火葬場の不足が深刻化しています。団塊の世代で亡くなる方が増える10年後には、こうした傾向は一層深刻化する事が予測されます。
一般的に葬儀は、葬儀会館の空き状況と僧侶の都合と火葬場の空き状況によって、その日程が決められます。大都市では、この火葬場に空きがない事で、亡くなってから数日後に、ようやく葬儀を営めると言った状況となっています。
東京では、これを前提として、数日間ご遺体を腐敗しない様にして安置できる施設を設けた葬儀会館等が増えているほどです。
火葬場はいつかは誰もがお世話になる施設です。しかし一般的には迷惑施設と言われるもので、増設する事も難しく、こうした状況が続く事が予測されます。
大都市では、こうした状況があり、中々自分達の希望の日に通夜・葬儀を営めなくなっている事を知っておく事も大切と言えます。